[読書]秋山瑞人『DRAGONBUSTER 01』

龍盤七朝 DRAGONBUSTER〈01〉 (電撃文庫)

龍盤七朝 DRAGONBUSTER〈01〉 (電撃文庫)

 秋山瑞人の最新刊にして、古橋秀行との共同企画「竜盤七朝」シリーズの一作目。
好きな作家は秋山瑞人ということになっていたはずなので、読まねばと思い読んでみた。
 話の内容は中華風ファンタジー。二巻完結の予定らしいが、ヒロイン(?)のお忍びで町を出歩くのが好きな姫と異民族の少年の邂逅だけで一巻目は終了。世界観とかもよくわからずじまい。ある意味凄い…とはいえ第二巻に向けての伏線っぽいものもちらほらとあって先が楽しみ。というか二巻目読まないとわけがわからん。にしてもこれが出たってことは『ミナミノミナミノ』の二巻は出ないんだろうな…
(米)

[読書]冬樹忍『たまなま〜ほしいものはなんですか?〜』

たま◇なま~ほしいものは何ですか?~ (HJ文庫)

たま◇なま~ほしいものは何ですか?~ (HJ文庫)

 本来土曜に書き込むところだが、更新されてないようなのでカキコ。
 ヒロインを高校に編入させるため、主人公が七転八倒させられつつ、前巻で登場した新キャラが活躍するというお話。またしてもDQNな敵キャラが登場して倒されるという…
 この新キャラ強すぎ(具体的な描写はなかったが)。メインヒロインの影が順調に薄くなっている気が…
(米)

ロバート・J・ソウヤー『ターミナル・エクスペリメント』

ターミナル・エクスペリメント (ハヤカワSF)

ターミナル・エクスペリメント (ハヤカワSF)

 超精密な脳波計を開発し、“魂(?)”の存在を確認した主人公。
主人公とその友人は、次なる実験として、新型脳波計を応用してコンピュータ上に主人公のコピーを作り出す。
そのコピーが殺人行為を犯すというお話。
 主人公たちの行動とか、背景となる社会情勢とかいろいろ突っ込みどころはあるが、全体としては面白かった。
にしても暗殺者の持っていた武器は…
(米)

[読書]山本弘『シュレディンガーのチョコパフェ』

シュレディンガーのチョコパフェ (ハヤカワ文庫JA)

シュレディンガーのチョコパフェ (ハヤカワ文庫JA)

 俺と祐美子はオタクカップル。世界の破壊を企む旧友・溝呂木の前に二人の愛が危機にさらされる表題作のほか七編。
 どの作品もやさしいSF作品でとても読みやすくて面白かった。随所にみられるパロディー、毒舌が笑える。収録されている「七パーセントのテンムー」は現実感があり、けっこう恐かった。
(荒)

[読書][SF]ジョージ・オーウェル『1984年』

[rakuten:book:10036604:detail]
 このブログに来る人どころかある程度本を読む人になら説明の必要が無さそうな作品。
 世界が三つの大国によって分断された世界。その一つの全体主義国家に住む“公務員”である主人公は、“党”の定めた規約に反した行動をとるようになる。で、その結果として当然のことながら…という様なお話。
 なんというか、社会から主人公の運命にいたるまで救いがない。
ラストの主人公と“愛情省”の職員との会話が秀逸。
(米)

[読書]ジョン・スコルジー『老人と宇宙』

老人と宇宙(そら) (ハヤカワ文庫SF)

老人と宇宙(そら) (ハヤカワ文庫SF)

 ジョン・ペリーは75歳の誕生日に今は亡き妻の墓参りをしてから軍隊にはいった。その軍隊・コロニー防衛軍とは75歳以上の人間しか入隊できず、しかも二度と地球には戻られないという条件付だった。
 全ての兵士が75歳以上という設定で一線を画した感じ。しかし読んでいて、どの人物からも老人臭さをあまり感じられなかった。でもラストの方の展開は老人ならではの設定が活かされてるなぁ。異星人のヴィジュアルも面白いし、久ぶりにスペオペを堪能できてよかった。
 (荒)

[SF][読書]アーサー・C・クラーク『宇宙のランデヴー』

宇宙のランデヴー (ハヤカワ文庫 SF (629))

宇宙のランデヴー (ハヤカワ文庫 SF (629))

ラーマと名づけられた円柱状のよく分からないものが地球近くにやってきて、それを調べていく話。
人物描写とかは少ないけど、ラーマの内部描写や探検していくところが精密に書かれていてよかった。
ラーマの行く末はどうかともちょっと思ったけど。
09年に映画予定とかあるけどどうなるのかな。


長生きしてる割にはまだまだ生きていけそうな感じがしてたんだけどついに亡くなってしまいました。
ご冥福をお祈りします。
個人的にクラークのファースト・コンタクトものは楽観的にとらえすぎてる気がしてあまり好きじゃないのだけど(レムの方が好きです)、いざいなくなると寂しい気もする。
(広)