ついったー
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誰も作れとかいってないの勝手にツイッターのアカウントをつくりました。
SF研の見せたくない風景や見せたい風景をつぶやいていく予定。主に見せたくない風景になるでしょうが(そもそも人に見せたい風景が存在するサークルなど存在するのだろうか)。
アカウントのパスワードは共有しようと思ってますが、ここに書いてもしょうがないのでノートなりに書いておきます。今まで使ってたパスワードではないのであしからず。。
謝罪
今の今まで放置してしまい申し訳ありません。
これからは、SF研内部での出来事や本・ゲームなどの感想を真面目に書き込むよう努めます。拙い文章での更新となりますが、どうか笑って見逃してやって下さい。
(竹)
バトルランナー

バックマン・ブックス〈1〉バトルランナー (扶桑社ミステリー)
- 作者: スティーヴンキング,酒井昭伸
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 1989/07
- メディア: 文庫
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スティーヴンキングの作品を読むのはIT以来久しぶりであるが、
今回のバトルランナーはどうやら、バックマン名義で出した作品らしい。
なんというか、ネームバリューとかあんまり関係ないんだなとか思ってしまいます。
死のロングウォークの亜種のような、人間狩りをゲームとして楽しむ設定から言ってもう秀逸過ぎるのですが、
なんと言っても、主人公のベンが病気の子供を救うためにそのゲームに参加してしまうまでの、
奥さんとのやりとりが好きです。なんというか、キングらしいエロキューションで。
さすがに陰惨なシチュエーションも多いので、読後感はよろしいものではなかったですが、
バトルロワイヤルを読んだ後のような、どうしようもなく救いのない感じが好きです。
とりあえず、多作品も読んでみることにします。では。
脳Rギュル

- 作者: 佐藤大,わんぱく,夢野久作
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/07/18
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 155回
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少しスタイリッシュ(?)というか、お洒落さを醸しだし過ぎじゃないかと思う。
もちろん、懐中電話に「ケータイ」と、三文小説に「ラノベ」とルビをふるようなお遊びが嫌いなわけでもないし、
特徴的な擬音使いで飾られているのも嫌な気はしないし、
文体のアクの強さは、夢野久作に負けずとも劣らじと言ってもいいのだろう(言い過ぎだろうか?)が、
『跳訳』つまりは、夢野久作の「人間レコード(多分、少女地獄の影響もある)」作品の一つの訳だと、
どうして言い張らなくてはいけないのだろうか? いや、跳訳って言葉が使いたかっただけなのか?
『跳訳』をしたことがないのでどうにも判断しかねるが、これは果たして訳だろうか?
「訳じゃなくて、モチーフだ」と言った方がいいのではないか?
と、始めは小難しいことを考えてましたが、面白いです。跳躍とかどうでもいいです。エロいです。
終盤のギヤマとオトラの『幼女売春、これは捕まる!』という風なシーンや、序盤(?)の博打のシーンなど、
無駄に白熱するシーンが満載です。
ヒロインの下半身が熱くなると……とか、武器が男性器の形だ……とか、脳Rとか。
とにかく、エログロナンセンスで、ラノベとして読むと痛い目を見る人もいるかもしれませんね。
しかし、そのエロさや、グロさや、文体や作品アクの濃さがこの作品の魅力だと言ってもいいくらいですね。
あと、付け加えると設定が凄く大正浪漫的です。…………ああ! だめだだめだ!
ヒロイン可愛いで締めたら、いい加減ご先輩の方々に何か、『太いモノ』を口から突っ込まれて、『ズドン』とやられそうです。
まぁ、それでも、数少ないラノベなんですし、ヒロイン話で締めましょうか。
シイが大好きです。このどことなくボケボケした感じと生暖かいエロさが素敵です。
第二十三章401Pでさりげなく良い思いしてるギヤマが許せません。いや、なにが許せないんでしょうねホントに。
きっと、2巻も読むことでしょう。そして、この感想文には反省文が必要そうです。

- 作者: 筒井康隆
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1992/08/28
- メディア: 文庫
- 購入: 9人 クリック: 851回
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実験小説と一言で終らせてしまうのも、「ああ、近年筒井氏が『俺これからラノベ書くから』と言い始めた原点がこれか、
そう、言ってしまうのもアレなので他の点に触れます。
なんと言ってもこの作品は視覚的要素が多いに活用されていて、それだけでも十分面白い。
特に、ココココココココココココココココココココココと針を飛ばすホチキスが自分の中でのザ・ベスト・オブ・ブングですね。
始めのコンパスから続いて、狂いっぱなしの文具たちですが、最後の戦争あたりになると、だんだん正気を取り戻してくるヤツがいるから不思議です。
「こんな472Pも書いて、結局文具の戦争かよ!」とバカバカしさもありましたが、
それにしてもそのバカバカしさをこうした読み応えのある作品に仕上げてしまうのはさすが筒井先生凄いと思いました。
一つ一つ狂ったヤツがでるたびに異様な爽快感があって、気づいたら最後のページをめくっているような素晴らしい作品でした。
ちなみに第二章ですが、これはやはり現代の人間(地球か?)のパロディーであってるんですかね?
第三章で、筒井らしき人がぐだぐだ語ってますが、どうなんだろう?
とにかく、虚航船団の逆襲も読んでみてから、判断をつけることにします。
PS:ちなみにキャラのかき分けがしっかり為されていて、今後の筒井ラノベにも少しだけ期待感を持ちましたよ。
(大)
閉鎖のシステム

- 作者: 秋田禎信,黒星紅白
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2001/05
- メディア: 文庫
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暗闇の中で論悟、康一、香澄、教子は出会うが、迫る人影から逃げまわる様は、さながら乙一の小生日記のデパートの話を彷彿とさせ……、
というより、それぞれの理由があったにしろ、プラ―ザに閉じ込められてるんだから、小生日記とそこは同じか。
ストーリーはまあまあだが、なんと言ってもキャラクターのエロキューションがおもしろくて仕方がない。
特に、論悟は地の文だけでもおなかいっぱいになれるキャラでした。
戦闘シーンはこれまたいまいち、というよりこの薄さでキャラを出しすぎだと思います。
まぁ、60点ですね。作品として。
(大)
禅銃〈ゼン・ガン〉

禅銃(ゼンガン) (ハヤカワ文庫SF ヘ 3-1) (ハヤカワ文庫 SF (579))
- 作者: バリントン・J・ベイリー,Nathan Yodan,酒井昭伸
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1984/10/15
- メディア: 文庫
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パウトが禅ガンでとある娘の乳首を撃つシーンが頭の中にこびりついていて、
まっとうな感想が書けないかもしれないと不安になりつつ、「禅銃」の感想です。禅ガンの正しい使い方を学んでいくお話だと解釈したら間違っているのでしょうか?
まぁ、全体にいえることは動物が多すぎっていうのと、禅やら小姓やら『間違ったジャポニズム』満載の作品ですね。
歪んだ日本観が好きな自分としてはそこだけでおなかがいっぱいなのですが、
作中ででてくる後退理論というのがいまいち理解できなかったというか、いつものパターンというか、
自分の理解力のなさに相変わらず忸怩を感じずにはいられませんでした。
人口減少が問題化してるとか、人間ぽい動物で構成された宇宙軍とか、気違った美容整形とか全然触れないあたりが、自分らしいといえばらしいような。
流れよわが涙と、警官は言った

- 作者: フィリップ・K・ディック,友枝康子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1989/02/01
- メディア: 文庫
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結末は、自分の予想の範疇で当時は斬新だったのでしょうが、今の世代が読むと以外性がありませんでした。
(竹)