天の光はすべて星

なんとなくタイトルが好きで読み始めた作品ですが、
「うーん。これ地味な作品だなー。文体は好きなんだけどなー」と、序盤はかなり評価低めでしたが、
結構年をとってるマックスさんの熱意が、最初から最後までジーンとさせられます。
始めは地味だと思っていた展開も、静かで、もの悲しげな雰囲気をかもし出していて良いし、
ここまで狂信的に宇宙のことを考えられるのってすごいなと、
それに比べて、若い俺はなんて自堕落な毎日を送ってるんだろうと、少し、別の意味でも悲しくなりました。
星屑と呼ばれている彼らの宇宙への思いがキラキラと輝き光る、素敵な作品でした。
関係ない話ですが、木星探査を公約にするロマンチックな政治家なんて、ほんと、いるんですかね?
(大)