華氏451度

感想・・・本を所持することができず情報はテレビかラジオという架空の社会がこの作品の舞台です。本を持つことが許されないなんて本好きにとっては発狂ものでしょう。主人公の焚書官(ファイアマン)ガイは、今まで立派に本を燃やす仕事をこなしていたが不思議な雰囲気を放つクラリスという女性に出会い話していくうちに自分の行いに疑問を持つようになるが、景色や草木などを純粋に観察しているクラリスの話を聞いていて気が変わらないわけがありません自分もこんな子が宗教勧誘してきたら2〜3時間ぐらい話聞いてしまうなぁというぐらいのレベルですね。この作品は、情報統制・言論弾圧がキーワードになっている感じですが、実際こんな社会になってしまったらこうなるんですかね・・・・自分は嫌です。
幻想的な文体で内容も心惹かれるもので楽しく読むことができました。