水中都市 デンドロカカリヤ

水中都市 デンドロカカリヤ(あ47 新潮文庫
作者: 安部公房
出版社/メーカー:新潮社
発売日: 1973/7
メディア: 文庫



あらすじ

デンドロカカリヤ・・・ある日コモン君は、突然に植物になってしまった。その後植物園長に出会うが・・・。
手・・・自分は伝書鳩だったそれから俺は剥製になってそれから・・・。

飢えた皮膚・・・俺はあの女に復讐してやるばかにしやがって・・破滅させてやる!!
詩人の生涯・・・働けど働けど我が暮らし楽にならずジャケツは売るものであり着る事さえ出来ない・・・。

空中楼閣・・・失業中のぼくは、アパートの前の電柱に貼られたビラを見て、空中楼閣建設事務所へ出向いたが・・・。

闖入者・・・ぼくの部屋が来訪者達によって不法占有されてしまった。追い出そうとしてもやつらは民主主義に反するだなんて言うし警官は民事不介入だし・・・。

ノアの方舟・・・私はノアとても偉い!!村中の役職、学校長、警察・税務署長、病院長、裁判長、司祭長、ブドウ園の園長など権力が集中し過ぎた男の結末は?

水中都市・・・ある日突然現われた父親と名乗る男が、奇怪な魚に生まれ変わり、街が水中の世界に変わってしまう。

感想
デンドロカカリヤ・・・救われない話

手・・・冒頭の「オレ」から、伝書鳩→剥製→像→弾丸までの輪廻転生(はくせい〜弾丸は意思だけだが)の話ラストはやはり暗い。
飢えた皮膚・・・確かに復讐には成功するが・・・これも話の中の情景がとてもダークで好きになれない。

詩人の生涯・・・ここまでジャケツ・ジャケツ書いてあったらゲシュタルト崩壊起こしてしまいそうで・・・。
空中楼閣・・・主義的な事が他の作品にもありますが三島由紀夫の影響ですかね?やっぱり最後は暗い。

闖入者・・・自分はアメリカ映画的なハッピーエンドと勧善懲悪物が好きなのですが(でも最近アメリカ映画も嫌な終わり方が増えてますが)ここまでバットな終わり方を読んでいるとインターバルをおきたくなります。

ノアの方舟・・・驕れるものは久しからず。一方的な権力を振り回し過ぎれば人心は離れてしまうものである。
水中都市・・・



あと4作品のあらすじ・感想を書き込まなければならないのですが携帯の字数制限の為後日パソコンから編集します。申し訳ございません。