都留泰作『ナチュン』

ナチュン(1) (アフタヌーンKC)

ナチュン(1) (アフタヌーンKC)


俺も買いました。なので軽く感想を書いておきます。

まず冒頭のイルカのシーンと、そこからの主人公のひらめき。この一連の流れは、SF好きならかなり引き込まれます。作品冒頭のつかみとしては抜群です。
しかし、その後は、ストーリー展開としては比較的ゆっくりで、この巻ではまだ物語は大きく動き出してません。なんか、大長編になりそうな感じの、展開のゆっくりさを感じました。

スクリーントーンをうまく使って、沖縄という土地の陰影や質感を、魅力的に描き出しています。そうしたコマを読んでいくだけでも、心地良さを感じます。

とりあえず、主人公がひらめいた、イルカに関連した人口知能のアイディアはどういったものか、そして喋ることができない女性がどう物語に関わってくるのか、気になる所です。
ストーリー展開の引きの強さで読ませるのではなく、SF的なアイディアをかまして、読者を興奮させてほしいところです。
漁師のオッサンは、どうでもいいや。


なんだか、つまらない文章になってしまったなぁ。

(鈴)