トマス・ディッシュ『人類皆殺し』

人類皆殺し (ハヤカワ文庫)

人類皆殺し (ハヤカワ文庫)


この本は我がSF研の部室に所蔵されているハヤカワ文庫SFコレクションから借りてきたものなんだ。ハヤカワ文庫SFコレクションにはレムなどの絶版物が所蔵されているんだ。だからSFファンにはたまらないんだ。だからSFファンの東洋大生はSF研に入った方がいいんだ。でもそんな奴はほとんどいないんだ…。
この本の『人類皆殺し』というタイトルからは、まるで昆虫のような異形の異星人が地球にやって来て、人類を片っ端から残虐な方法によって皆殺し、グロテスクな描写のオンパレード、ストーリーは悲惨を極め、最後には人類のまったくいない荒涼とした地球だけがポツリと残った……、みたいイメージが浮かぶんだが、実際にはそういう感じの話じゃないんだ。
それじゃあ、いったいどういう感じの話かって?それは実際に読んでみればわかるってもんさ。

(鈴)