カルロス・ルイス・サフォン『風の影』

風の影  上 (集英社文庫)

風の影 上 (集英社文庫)

風の影  下 (集英社文庫)

風の影 下 (集英社文庫)


ごめんなさい、おもしろくなかった。

主人公が謎の本を手に入れて、そこから事件が起こり恋愛が起こり。新聞書評ではミステリー大河の傑作なんで書かれていましたが、ミステリーも大河も、どちらの要素もおもしろくないんですわ、これ。ぜんぜん没入できない。
謎がある→知ってる人に聞く→事実が判明する→また謎ができる→知ってる人に聞く、の繰り返しで、読者が考える余地が無くて飽きます。
大河に関してもやっぱり弱い。少年が大人になるまでの経緯を書いただけで、これ大河です、そりゃねーだろ。いくら登場人物が多いっても、主要人物は数人ですし。

半分くらいに圧縮すればおもしろくなったかもしれない。

(久)