吉村達也『定価200円の殺人』
意味なんてない。あるのは常に理由だけだ。
人はそれを言い訳と呼ぶのだけど。
今週の一冊。
- 作者: 吉村達也
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1996/11
- メディア: 文庫
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映像が表示されないので分かり辛いが、この本はミニ文庫。
縦12cm、横9cm、150Pにも満たない廉価本で、定価は200円(本体194円)。
ここまで書けば分かる通り、タイトルに極めて忠実なサスペンスです。
内容としては如何に人はたった200円の為に殺人を犯すか、というお話。
私的には主人公の心情がねちっこく、徹底しているのが良い。
本の装丁、物語の主題、最後のオチとその全てをひっくるめて馬鹿馬鹿しい一発ネタの本。
や、好きですよ? こーゆー馬鹿なネタは。一回は読んでみてもいいと思います。
再読するかは微妙ですが。
蛇足
・絶版らしいので、古本屋や場末の書店に転がっているのを探しましょう。
・奥付によれば、角川mini文庫の創刊第一弾の一冊。
・吉村達也は所謂、量産型作家(作品を量産で、本人が、ではない)。故にあたりはずれが大きい。
・あまりに多いので例を提示するのを放棄。
・名乗り、やめてみました。(F)