トム・ゴドウィン他『冷たい方程式 <SFマガジン・ベスト①>』
冷たい方程式―SFマガジン・ベスト1 (ハヤカワ文庫 SF 380 SFマガジン・ベスト 1)
- 作者: トム・ゴドウィン,伊藤典夫,浅倉久志
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1980/02
- メディア: 文庫
- 購入: 17人 クリック: 169回
- この商品を含むブログ (44件) を見る
SFマガジンに掲載された短編の中から、伊藤典夫・浅倉久志が選んで編集したアンソロジー。
キャサリン・マクレイン「接触汚染」が一番好きかな。「自分と周りにいる人の外見がまったく同じになっても、自分でいられるか」みたいな事を書いてる。
次に好きなのはF・L・ウォーレス「大いなる祖先」。アイディアは好きなんだけど、訳があまり良くないのか、内容を掴みにくかった。
「冷たい方程式」はイマイチ凄さがわからなかったな。
この本を読んで思ったのは、SFのアイディア・テーマ性は短編でも十分表現できるし、むしろ余分なエピソードなどがそぎ落とされる分、長編よりも明確にアイディア・テーマ性が浮かび上がるということ。まぁ当たり前の事だけど。
自分は長編よりも短編の方が好きだということを再確認した。
(鈴)