大川渉編『短篇礼讃―忘れかけた名品』

短篇礼讃―忘れかけた名品 (ちくま文庫)

短篇礼讃―忘れかけた名品 (ちくま文庫)


20代で自殺した人とか、一生貧乏で三畳間に暮らした人など、一般にはあまり知られていない作家の、さらにあまり知られていない短篇作品を収録したアンソロジー
一番好きなのは渡辺温の「可哀相な姉」。
一番難解で抽象的で怪作なのが永山一郎の短篇。
その他、全体的に良作が多いと思う。
とりあえず、編者の大川渉が犬・猫好きなのは良くわかった。

(鈴)