バリントン・J・ベイリー『禅銃』読書会顛末

本日18時、白山校舎4号館2階会議室においてバリントン・J・ベイリー『禅銃』による読書会が行なわれた。
企画した司会氏、何故か言葉数が少ない。顔には出さないが、どうやら怒っているようだ。期待より参加者が少なかったせいだろうと思う。
読書会が始まった。黙りこくる司会をよそに会は進行する。10分、20分。30分が経過した頃、『禅銃』そのものについての議論を土台に「ワイドスクリーン・バロック」とは何か? という議題が始まる。
この頃ようやくにして司会がモチベーションを持ち直し始めたように見えた。
議論は紛糾する。オールディスによるワイドスクリーン・バロックの定義や古今東西の作品を援用し進める人、自身のワイドスクリーン・バロック感を黙々と話す人。
その中で(ス)氏による
ワイドスクリーン・バロックとは『過剰』である」
という言葉にはついうなずかせる説得力があった。
なるほど、『禅銃』しかり『虎よ、虎よ!』しかり、「過剰」である。うまい。
が、のちほど
ワイドスクリーン・バロックの『バロック』は装飾を多用する様式のことだから」
と感嘆する私にツッコミが入った。
な〜んだ。(ス)氏は当たり前のことを言ってただけだったのね。


そんなこんなで読書会は終わった。
続けて行なわれた反省会と編集会議では、司会兼編集委員の(久)氏の姿勢に対し猛烈な怒号が飛び交った。(久)氏に後ほど聞いたところ
「アナタたち言いたい放題言って、後でヒドイから!!」と心の中で泣いたらしい。


以下、個人的反省点。
そもそも「ワイドスクリーン・バロック」のこと、何も知らないんだァ……、わたくし。人よりは詳しいと自負していたんだが。
みなさんは知っていますか? 「ワイドスクリーン・バロック」。
『虎よ、虎よ!』とか『果てしなき流れの果てに』とか『火の鳥』とか。
知らないでしょう? 知っているよ! という人も、なに、案外知らないもんですよ。よくあることです。
なので、作りますよ。「ワイドスクリーン・バロック」特集の同人誌を!!
乞う、御期待。