リベルタスの寓話

リベルタスの寓話

リベルタスの寓話

 ボスニア・ヘルツェゴヴィナで起こった猟奇殺人を解決する御手洗潔シリーズの最新作。
作者が島田荘司だったのと表紙が綺麗だったという理由で買って読んでみた。犯人が残した証拠と容疑者を結びつけることが解決する焦点だった。民族紛争の話やRMT(リアル・マネー・トレード)の話と結構話題が多岐にわたっていた。まぁトリックはへぇ〜そうなんだという感想しか持てなかった。作品の中の寓話は良くできていて楽しめた。
 最後、老人が語る民族紛争の悲惨さの話がジーンと余韻をもたらしてくれので良しとしよう。
(荒)