村上春樹 『ねじまき鳥クロニクル』

ある妻を愛する平凡な無職男の身に起こった奇妙な話。
春樹はあまり読んでないけど、第1部最後の生皮剥がす描写は意外だった。この人こんなこと書くのかって。文体はよみやすいしきれいなモノを作ろうとしているんだろうけど…僕には合わなかった、ハードボイルド(?)を狙ったのかわからないけどそこらへんがなんか臭かった。

内容的には主人公夫婦の飼ってる猫がいなくなってからいろんな人が続々登場するけど、気になったのは笠原メイ(美少女)。おまえなら、おまえならきっと…と思っていたわけじゃないけど、最後までプラトニックな関係だったのは意外!まぁほかのやつとのエロはもちろんありましたけど、たしか4/8人。

メタ的なものはふんだんに盛り込まれているけど結局僕には全然解読できない。(分析したサイトは在るらしいけど)
終わり方も、収集できてないじゃないか!あの伏線は、あの話はなんだったんだー!って感じだった。これを読んでの一番の成果は「もったり」かも、この表現は初めて目にしたけど『頬が急に熱くなり、胸がどきどきして、下腹がもったりと重くなりました。』この一文は不覚にも笑った。こんな「もったり」するものはしばらく読まないだろうな。
(寛)