ブルース・スターリング『塵クジラの海』

定期SFリセットボタン。

さて、今週の一冊。

塵クジラの海 (ハヤカワ文庫FT)

塵クジラの海 (ハヤカワ文庫FT)

ジャンルは…サイエンスファンタジィ?
内容は、ある麻薬中毒者が、原料を求めて砂漠を遊回する鯨を狩りに行くお話。
秀逸なのは各種異星の生物描写。“塵クジラ”の筆頭に砂の海を所狭しと泳ぎ、跳び、潜る描写はかなり好みです。
ちょっとした異星生物紀行のノリです。やっぱり、異形はいいなぁ。
逆に物語の筋は閉塞感が拭えず、ほんの僅かの食い違いが、不幸に繋がっていくので、人によっては厳しいかも。
一応、有翼異星美女との悲恋とかもありますが、正直、その辺はうちやってもまったく問題無かったり。
結末も、かなりエグいことになってます。

蛇足
・時間に追われつつ図書館にて読破。入手率は不明。
・水曜は読書会です。『ZOO』ハードカバー版は文庫版と章準が違うので以下の5タイトルを読んでください。
「カザリとヨーコ」「SEVEN ROOMS」
「SO‐far そふぁー」「陽だまりの詩」「ZOO」
・時間切れ。無念。(F)