太田省一『社会は笑う〜ボケとツッコミの人間関係〜』

聞いて貰う為にウケを狙うか、ウケる為に聞こえの良い思想を語るか。
どちらが、お好み?

さて、今週の一冊。
[rakuten:book:11053792:detail]

ジャンルは論説。
笑いを媒介にしたコミュニケーションのお話。
この中ではTVのお笑い番組やドキュメンタリーについて触れられており、その中で変遷してきた「ウケをとる」ことについて言及されています。「笑い」を学習し、反応出来る様に訓練されていく「素人」という、「笑い」が玄人から素人化というくだりは、小説、映画、ドラマ、漫画etcの“物語”についても言え、人事ではないな、と思ったり。
(ちなみに、分る人だけ分ればいいという態度はヲタク的と斬って捨てられる)。
そう考えると、表紙の妙に精緻な道化師のイラストが、薄ら寒いものに感じられたり、しなかったり。

蛇足
・入手は、図書館でするのが手堅い?
・同時に読んだのが「動物化するポストモダン」だったのは食い合わせが悪かったかもです。
・やっぱり、時間ギリギリ(F)