ガブリエル・ガルシア=マルケス『コレラの時代の愛』

コレラの時代の愛

コレラの時代の愛

読むのにこれほど重たいと思った事は無かった。
一つ一つはスラスラ読めるし、時間も場所もよく飛ぶのだが読みにくいと感じる事は無い。
ただ圧倒的な情報量があるだけで読み解くのに時間がかかる。
そんな本だった。

五十一年待った愛って銘打っているけれど待ってない。
これだけ人生謳歌していながら待ってたと言える性根は凄いけど。
あと日本風俗とコロンビア風俗の違いなのかもしれないけれど、ちょっと男女とも大らか過ぎないかなと読んでいる間中気になった。
五十年以上かければこの命尽きるまで、なんて陳腐なフレーズにも大分説得力あるものとして表現できるんだね。
ちょっと読むには歳が浅かったと思う。