著:日高真紅/原作:F.E.A.R.『星を継ぐ者』
ジェイムズ・P・ホーガン?と思った方はSF者。
富野由悠季?と思った方はガンダム者。
きくたけ?と思った方はTRPG者。
小水一男?と思った方は映画者…らしいです。
さて、今週の1冊。
- 作者: 日高真紅,菊池たけし,F.E.A.R.,石田ヒロユキ,みかきみかこ
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2006/11/30
- メディア: 文庫
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実に面妖な経緯で誕生したラノベです。元々、先行してリプレイがあり、それをノベライズするという方法。
そのリプレイもそもそも、セッションで生み出された物語のリライトであり、更に言うなら、ルルブの記載のクィックスタートキャラでプレイしたわけで――と都合3回の変遷を経てここにあるわけです。
内容に関しては……正直、微妙。ファン補正をかけても苦しいラインです。事前情報0の方が読むとまた違うのでしょうか。いや、どちらにせよキツイかも知れません。ストーリーに関しては原作準拠なのですが、原作がある分、説明口調が多いのが鼻につきます。
また、リプレイと小説では、製作の手法や目標とするものが違うので、着地点が中途半端なのも、その一因。
その辺りを工夫すれば、どうにかなったかも知れません。実に残念です。
蛇足
・似た様な製作手順として初期の「ロードス島戦記」があります。
・そう言えば、あのシリーズも最近、堂々の完結をしました。
・リプレイGMとノベライズ作者が違うというのは…無い物ねだり。
・それにしても用語を使い倒していますが、話は伝わっているんでしょうか。
・最近、またSFから離れているので、次週あたりは路線を戻す予定です。(F)