G・R・R・マーティン編『ワイルド・カード〜大いなる序章〜』

や、寝坊自体、滅多にしませんが。

さて、今週の一冊。

大いなる序章〈上〉 (創元SF文庫―ワイルド・カード)

大いなる序章〈上〉 (創元SF文庫―ワイルド・カード)

ワイルドカードと名付けられた、人に超常の力を与えるウィルスにまつわる事件を描いたSFモザイクノベル。
その、第一作目。日本語翻訳は上下巻。ヒーローものというより、ヒューマンドアラマの部分が強く、
派手な超能力バトルも良いですが、超人、怪人、そして一般の人々の間に発生する悲喜劇もあり。
と、言うか、私個人としてはそっちの方が好み。複数の作家によって描き出され、その幅は広い。
舞台が欧米なので、やや感情移入し切れない部分も多々あるが、そのぐらいが丁度いいのかも知れない。

蛇足
・入手は困難。メイン翻訳家が亡くなった為、出版ストップ中。
アメリカではまだまだ続いているとか。
・ちなみに、日本産TRPGシステム「ダブルクロス」の大元ネタ。
・最新サプリメントアウトランド」にかなりそっくりなステージあり。
・SFと銘をうたなくてもいい気もします。