東海林さだお『誰だってズルしたい!』

気にし過ぎても大変だけど、気にしなさ過ぎなのも程度問題。
匙加減を気にせず自然に出きるのが望ましいけど、気にしないようする時点で気にしているわけで。

さて、今週の一冊。

誰だってズルしたい!

誰だってズルしたい!

ジャンルはエッセイ。
世間の何気無いことに対してどうだろうと問い投げかけるある意味スタンダードスタイル。
話の内容はともかく、その語り口や話題の運び方が秀逸。高圧的にならずそれでいて優柔不断ではない。
あくまでもユーモアであって嫌味にならないこの辺のセンスの良さは正直、羨ましい。
ここで「誰だって、とあたかも自分以外の人間も賛同してるかのように書き、権威付けを…云々」などと言わないが花。
さらっと疑問を口にして、悩まず先に進むというの問題の対処のひとつではある、と。
全部それでは困りますけど。

蛇足
・最近、入手難易度のよく判らないの本ばかりです。
・タイトルだけでチョイスシリーズ第三弾。
・ジョークが一番の本音であると言ってたのは誰だったか。
・他著に「うなぎの丸かじり (丸かじりシリーズ (25))」「もっとコロッケな日本語を (文春文庫)」「東京ブチブチ日記 (文春文庫)