Darren Shan 『ダレン・シャン1 〜奇怪なサーカス〜』

 
先日『ゲド』を見てきました。スタッフロールが笑えました。
そう言えば、最近ちゃんとした(?)ファンタジーを読んでない気がします。
 
今週の一冊。

ダレン・シャン 1 (小学館ファンタジー文庫)

ダレン・シャン 1 (小学館ファンタジー文庫)

と、言うわけで最近漫画化した超有名作品の原作(日本語訳)を読んでみることに。
ジャンルは児童書にしてダークファンタジー
感想から言うと、冒頭数ページのに書かれた一文、
「――これから話すことはひとつ残らず、ほんとうに起きたことだと信じて欲しい」
を含めた物語に真実味を付加させようとする書き方は、かなり好きな類です。
主人公がひょんなことから――ではじまり、幾つかの出来事が重なりつつ物語が進むのですが、
その事象の積み重ねがしっかりしていて、胡散臭さを感じさせず、特に主人公のある失敗とその対処への決断の流れは、安易なご都合主義に走らないのが良いです。
次巻以降に繋ぐ第一巻の結末も、興味深く、続きを読もうという気にさせてくれます。
敢えて、問題点があるとすれば時折、フォント変えの大文字が使われることですが、大して気にならない程度なので心配はないでしょう。

蛇足
・今月に創刊された文庫なので入手は容易。
・漫画化はサンデーにて連載中。こちらはより少年漫画的になっています。
・視覚化されるとやはりインパクトが大きいです。今の所、原作に忠実な模様。
・そう言えばどっちも小学館
・他著に「デモナータ 1幕 ロード・ロス」(F)