幻獣大全(1)モンスター
二回目となります、Fです。今週もお付き合いの程を。
引越し業務に感けてたら、こんな時間になってしまいました。
二回目にして原稿落ちしなんてシャレになりません。
さて、今週の一冊。
- 作者: 健部伸明
- 出版社/メーカー: 新紀元社
- 発売日: 2004/05
- メディア: 単行本
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いわゆるモンスター辞典です。
SF研所属ですが、どちらかと言えば、ファンタジーが本領だったりします。
更に突っ込んで言うと私はクリーチャーマニアというか異形スキーでして、この類のもぅ大好物ですよ。
さて、この本はそんな中でも、極めて優秀な一冊です。
執筆者が苦し紛れに入れたような項目は一切なく、ちゃんとした出典のある由緒正しい(?)モンスターが記されています。
いやぁ、昔はあったんですよ。
子供向けの死ぬ程適当な「モンスター百科」や、「世界の妖怪辞典」の中にはどー考えても捏造としか思えないヤツが。
例えば、その適当なヤツの中にはイブラリンってのがいまして、説明によると――
イブラリン。中東の怪女。血と引き換えに望みを叶える。
その外見は、宙に浮かぶ美女の首の下に内臓が一揃い繋がっている。
――要するに、内臓…例えば胃がぶらさがってるモンスターなワケです。
胃ぶらりん……イブラリン、と。
わ、私が考えたんじゃないんですってば!?
各記事の量も多く、その内容の正確さは学術的にもかなりのものです。
そういった緻密さをさしおいても、一種の元ネタ本・雑学本としても面白い出来となっています。この怪物(モンスター)の巻以降あと6冊も刊行予定だそうです。期待大です。
皆様も、たまには実用書でも物語でもないこんな本はいかがでしょうか?
蛇足
・白山校舎の図書館にある(ただし貸出禁)ので、興味がある方はチェックしてみては?
・この出版社は他にもTruth In Fantasyシリーズなるものを出しています。
・「剣の乙女―戦場を駆け抜けた女戦士 (Truth In Fantasy)」やら「100人の魔法使い (Truth In Fantasy)」やら、TRPGに有用なネタが満載です。
・ここでTRPGって何って思った方。貴方は御目がたk(削除されました)
・最近のオススメは「秘密結社 (Truth In Fantasy)」…や、マジであるんですよ。 (F)