ハーラン・エリスン『世界の中心で愛を叫んだけもの』

次の読書会の『果しなき流れの果に』を読んでいる間は次々に話したい事が沸いてきたのに読み終わってみるとすっかりおぼろげになっている。
なるほど、これがうまく読めていない原因か。慣れるまでメモしながら読む事にしよう。
ただおぼろげにならなかった部分に残っていたのは短編ながら比較したい本があったと言う事です。それがこれです。

非常に今更感があるかもしれないけど個人的に思い入れのある短編集です。何といっても私がSF研に入って初めて読んだSFですから。
一番初めの本の中の一番初めに載っている表題作は全く何を言っているのか解りませんでした。ただ勢いに圧倒されるばかりでなんか凄いなぁ、としか当時は思えなかったものです。どの短編も言いたい事はあるのですが今回気になったのは表題作の『世界の中心で愛を叫んだけもの』です。

読書会の本とこれを続けて読んでみて思った事はやはりいくつかの所で似通った雰囲気を持っているという事です。
世界の交叉、そこの超常的な世界の描写と一般世界の描写、ある点でそれらが繋がっている事を匂わせるような展開など様々な所で比較したい所があり、読書会までにまとめられたら当日これについても傍論のように語るかもしれません。
指定図書以外を持ち出すのはあまり良い事ではない事は解っていますが、WSB強化という事で許してもらえませんかね?
興味ある人はとても短いので読んでみて下さい。

一番言いたい事は似通っていると思うけど、『果果』はWSBと思えても『セカチュー』はそうとは思えないという点。
何とか整理して持ち出したい。その結果短編と長編の長さに違いとかで落ち着かないといいな。