怪奇探偵小説傑作選

最近、ポツポツとですが、ちくまの怪奇探偵小説傑作選を読んでいます。
シリーズ2の横溝正史なんかは、まぁ、たしかに怪奇探偵小説! まさにその通りなのですが、城昌幸となると、この叢書名で出すのはどうなのかな、と思っていました…。
しかし、この問題、実は解決済み。
去るSFセミナーにおいて、日下三蔵氏が言っていました。

「木を植えるために森を作った」
と。

城昌幸や、氷川瓏を出したいがために、この叢書を作った、ということですね。
世に知られてはいないが、おもしろい作品を読んでもらうため、日下氏の悪知恵というやつでしょうか。読者にとってはうれしい限りです。
似たようなところで、ハルキ文庫の『怪奇探偵小説傑作集』も、なかなかどうして、おもしろい作品が多いです。「怪奇」というジャンルを怪談やホラーに限定せず、「名状すべからざる」ものとして扱っています。そんな気がします。

このように、最近のわたしは探偵小説ばかり読んでいるので
「SF研やめてミス研行っちまえ、バカ」
と会長に三下半を突きつけられてしまいました。
ツンデレなんでしょうね、彼。(久)