[読書]冲方丁『マルドゥック・スクランブル』

 少女娼婦バロットはオクトーバー社のシェルの画策によって命を落としそうになる。しかし、シェルの犯罪を追う委任事件捜査官のイースターとウフコックに救われ、スクランブルO9法によって命を取り留める。それにより高度な電子干渉能力を得る。そしてイースター、ウフコックと供にシェルの犯罪を追う。だがシェルもかつてのウフコックの相棒である委任時捜査官ボイルドを雇い、バロットを追い詰める。
 ようやく三巻全部読み終えた。その長さも気にならないくらい面白い。バロットやウフコックもいいがボイルドがかわいい。二巻でのプロフェッサーとの会話で言い負かされて、自分の矛盾を抱えて気持ちを吐露してしまう姿がいい。
 これは、早くヴェロシティイを読まなくては!
 (荒)