ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア『たったひとつの冴えたやりかた』

 挿絵があ!挿絵がああ!!
 このブログに来る人には説明の必要がない作品第四弾。表題作『たったひとつの冴えたやりかた』の他、『グッドナイト、スイートハート』『衝突』を収録。多くの異星人が交流を持つようになった遠未来、それ以前に起こった出来事の記録を学生が調べるというスタイルをとっている。
 さて、表題作、大ざっぱにいうと「家出少女が人類その他を救うために特攻をかける話」。(な〜んかいろんな意味で違う気が…)訳者あとがきによると、書評者に「この小説を読み終わる前にハンカチがほしくならなかったらあなたは人間ではない」とまで言わしめたそうですが・・・へえ、自分、人間じゃなかったんだ・・・否、なけなかったのはきっと文体のせいに違いない。
(米)