ノベライズ短編集『ウルトラQ―dark fantasy』

寝苦しい日が続いてますが、皆様如何お過ごしでしょうか。
そんな夜は怪談本というのも一興。肝を冷やして涼を得るのも乙なものです。
ただ、何事もほどほどに。気付いたら朝、なんてことにならないように…。

さて、今週の一冊。

ウルトラQ―dark fantasy (角川ホラー文庫)

ウルトラQ―dark fantasy (角川ホラー文庫)

ジャンルは現代奇譚。同名のTVドラマのノベライズです。
収録作品は「らくがき」「ウニトローダ」「楽園行き」「送り火」の四つ。
DarkFantasyと銘打つだけあって、内ひとつを除いてホラー寄り。
特に「楽園行き」は本当にありそうと思わせるだけの「らしさ」がじわじわと利いています。
ノベライズに限らず他メディア化は色々破綻し易いのですが、この作品群は上手くいっている類でしょう。
ただ、2004年に放送された、リニューアルされた(?)ウルトラQの方のノベライズなので、
ウルトラQのあのB級っぽさが「ウニトローダ」の一本だけなのは少々残念。

蛇足
・入手難易度は可もなく不可もなく。
・TV版は佐野史郎のナレーションが良い味を出していた。
・旧ウルトラQは5、6話しか視聴せず。ただ伝聞は色々と。
・何故か家にあるウルトラ怪獣図鑑(80まで)に全話解説が載ってた。(F)