山本弘「まだ見ぬ冬の悲しみも」

夏のお祭り三日間。参加された方、関係者各位の皆様、お疲れ様でした。
私は残念ながら参加できませんでしたが、東洋大学SF研のブースに来て下さった方々に感謝の言葉を。
冬も出展予定ですので、その際はどうぞ御贔屓に。

さて、今週の一冊。

まだ見ぬ冬の悲しみも (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)

まだ見ぬ冬の悲しみも (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)

私の好きな作家の一人のSF短編集です。
各作品タイトルは以下の通り。
「奥歯のスイッチを入れろ」「バイオシップ・ハンター」「メデューサの呪文」「まだ見ぬ冬の悲しみを」「シュレディンガーのチョコパフェ」「闇からの衝動」
それぞれ、改造人間、宇宙船狩り、言語文明、タイムパラドックス人間原理、パロディ。
どれもこれも、この作者特有のクセのある作品。
キーとなるSF的アイデアの処理の仕方が非常に捻くれているのは、この作者らしい。また作者の主義・主張が前面に出ているものが多いので、その辺が苦手な方は注意。
オススメは「メデューサの呪文」と「シュレンディンガーのチョコパフェ」。

蛇足

・普通に市販されているので、探せば簡単に手に入ります。図書館でも可。
・作者が色々な所で発表した作品をまとめたもの。
・作者は元・グループSNE所属、現・と学会会長。
・他作品に「神は沈黙せず」「時の果てのフェブラリー―赤方偏移世界 (徳間デュアル文庫)」「ヒーローになりたい!―サーラの冒険 1 (富士見ファンタジア文庫―ソード・ワールド・ノベル)」など

・夏バテで倒れてました。更新が遅くなってすみません。(F)