あびゅうきょ『あなたの遺産』

そろそろ夏コミですね。もう楽になりたいよ。
ASOVも出来るといいですね。


さてこの漫画、我がサークルのもう一つの面を担当する会長に以前紹介してもらった作家なのだが、その時はまるで今まで触れた事のない異色というか異端というべき作風にびっくりしたものです。

常々バーズというか幻冬舎コミックスってどれもこれも悪夢めいたほど独特の作品ばかりで一体何を考えているのだろうと思っていたが、幻冬舎のサイトの企業情報見て納得した。
規模はそれほど多くないとはいえバーズ含む幻冬舎コミックスの従業員数七人って少なくない?
うちのサークルよりも下手すると少ないよね。出版社ってそんなものなのかな。
これだけで回してたらそりゃ個々の趣味みたいなものが強く出るわけだ。


そんな疑問と解決は置いておいて、この漫画の話でも。
この作者はコマ割から構図まで独特で、普通の読み方だと突然何かが起きて分からないといったことがしばしばある。
また絵も濃く、背景や小物がゴチャゴチャというのが一番正しいような見辛いものであるのが読み難さを加速的にする。
自分も正直一年前ほどにこれを買った時には何がなんだか分からず、まるで文章が下手すぎる理由で小説を読めないようにこれが読めなかった。
しかし先日ふと読み直してみるとどうした事か、嘖々と読める。
少女兵、少女ナチス、少女ドイツという昨今擬人化が著しい萌え軍事系のテーマの走りのようなものともいえるが、その中身は明らかに作者が何か一貫して書き出したいものがあるように感じられる。
何故私が突然読めるようになったのかというとやはりこの一年で第二次世界大戦独ソ戦について特別関心を持ち、色々と知るようになったからだと思う。
如何せんまだ収録のジェットストリームミッション関連はドイツ系に比べて読んでも消化しきれないので今度は太平洋戦争の航空に関して調べてみようかと思います。


こういう偏執的に書き込む作家って絶対一般受けはしないだろうけど、いいよね。