井上雄彦『Buzzer beater』

Buzzer beater (1) (ジャンプコミックスデラックス)

　近頃漫画ばっか読んでる気が。
　『スラムダンク』の井上雄彦がネット連載していた作品を、書籍化したもの。全4巻。
　オールカラーであり、塗りがアメコミチックで色遣いが派手なのが特徴的。
　全宇宙にバスケが普及し、バスケの発祥の地である地球がバスケ界の中でも格下と見られている中、選抜された地球人チームがバスケ界の最高峰「宇宙リーグ」に殴り込みをかけようとする――といったあらすじ。
　主人公の性格は、『スラムダンク』の桜木花道に良く似ていて、自信家かつ超強気キャラ。井上作品の主人公はこんな性格が多い気がするね。『バガボンド』の武蔵も最初はそんな感じだった。最近はすっかり落ち着いて、悟りを開きつつあるが。
　話は長くなく、中編ぐらいの長さで、結構上手く纏まってる良作だと思う。ディフェンスを飛び越えたとか10点ゴールとかのスケールでかさを感じる描写や設定が良かった。
（西）