2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

浅倉久志『ぼくがカンガルーに出会ったころ』

ぼくがカンガルーに出会ったころ作者: 浅倉久志出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2006/07/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 39回この商品を含むブログ (57件) を見る やっと出ました。SF翻訳の第一人者、浅倉久志さんのエッセイ集。即効買いました…

『不死鳥』から『キンタナ』へ

次回の読書会は『不死鳥の剣』でやる予定でしたが、それはマジありえない、ということになり、 ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアの 『すべてのまぼろしはキンタナ・ローの海に消えた』(ハヤカワ文庫FT)に変更になったようです。すべてのまぼろしはキ…

ようやく動き始めた夏合宿

色々とあって始動の遅れた夏休みの夏合宿計画ですが、行う方向でいこうと思います。 今日旅行会社さんの方と話した結果、明日に現在の予約状況などを確認して連絡をくれるそうなので、今後それ次第で日程や場所を決めます。 出来る限り日程は例年通りの九月…

中村融編『地球の静止する日』

地球の静止する日―SF映画原作傑作選 (創元SF文庫)作者: レイブラッドベリ,シオドアスタージョン,中村融,Ray Brudbery出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/03/23メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 21回この商品を含むブログ (56件) を見る SF映画の原作…

ジョナサン・キャロル『パニックの手』

パニックの手 (創元推理文庫)作者: ジョナサン・キャロル,浅羽莢子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/05/27メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (62件) を見る ジョナサン・キャロル、初めて読みました。短編集です。 淡々と…

幻獣大全(1)モンスター

二回目となります、Fです。今週もお付き合いの程を。引越し業務に感けてたら、こんな時間になってしまいました。 二回目にして原稿落ちしなんてシャレになりません。さて、今週の一冊。幻獣大全〈1〉モンスター作者: 健部伸明出版社/メーカー: 新紀元社発売…

『果果』読書会終了及び次の読書会告知

今日は『果しなき流れの果に』の読書会を終えました。 参加者の皆さんはお疲れ様です。やや混沌とした雰囲気であったもののそれなりの読書会にはなったと思いますが如何でしょうか。 司会が話を振って反応が返ってこないと思うように進まないと実感しました…

週刊新潮『満州の夜と霧』はおもしろいよ

ノンフィクション作家の佐野眞一が週刊新潮上で連載中の『満州の夜と霧』がすごいです。新たな視点から国の暗部をえぐり、いままでの常識を一気に覆す力をもった連載。関東大地震の混乱に乗じてアナーキスト大杉栄ら三人を絞殺し、戦時中は満州で満映理事長…

中原昌也『キッズの未来派わんぱく宣言』

キッズの未来派わんぱく宣言作者: 中原昌也,中原昌也他出版社/メーカー: リトルモア発売日: 2004/06/22メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (15件) を見るこの小説おもしろいよ。笑えるよ。 短いけど。全103ページ。それで1800円。高…

今週末は読書会

さて、三日後に控えている『果しなき流れの果に』読書会なわけですが参加者の皆さんは如何過ごしているのでしょうか。 どうでした、と聞いてみた人が皆読み直さないといかんね、と心許ない返事ばかりで不安です。場所は前回と同じ4号館に2階会議室2を取りま…

A・E・ヴァン・ヴォクト『宇宙嵐のかなた』

宇宙嵐のかなた (ハヤカワ文庫SF)作者: アルフレッド・エルトンヴァン・ヴォクト,A.E. Van Vogt,浅倉久志出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2006/05/01メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログ (17件) を見るラブストーリー、疑似科学、超人類、錯…

楳図かずお

楳図かずおの最後にして最大の長編『14歳』を読みました。文庫本で全13巻です。 この作品はホラーではなく、SFです。 まず、ちょっとどうかと思うぐらいの、異様なテンションの高さに圧倒されます。 ストーリー的には破綻しまくっているというか、やり…

城平京『名探偵に薔薇を』

はじめましてFです。今週から日曜の担当をします。私も書くけど? と尋ねた所、「え? いいよ」との返答。……。 どっちの意味で「いいよ」なのかは聞かないでおきます。嗚呼、素晴らしき哉、日本語。今週の一冊。名探偵に薔薇を (創元推理文庫)作者: 城平京…

ようやく夏コミの詳細を確認してきたよ

引っ越す前に申し込みしていた結果、実家に帰らないと判らなかった夏コミの詳細を今確認しましたのでここで発表しますね。8/12(土)二日目 東地区“ぺ”ブロック‐41b 東洋大学SF研究会ローダンが読んでいる今に割り振られた番号がぺとは感慨深いものがありま…

書誌学者森銑三の『書物』

書物 (ワイド版岩波文庫)作者: 森銑三,柴田宵曲出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2001/01/16メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見る 近世史研究家の森銑三と柴田宵曲の二人が「書物」を語る、本のための本といったエッセイ集。ワ…

ワイドスクリーン・バロックと『パラドックス・メン』

我々が発行している同人誌<ASOV>の、今度の特集は「ワイドスクリーン・バロック特集」です。 で、『虎よ、虎よ!』、『非Aの世界』、『キャッチワールド』など、特集で取り上げる作品を決めた訳です。 しかし、最も重要であると思われる作品が抜けて…

ハーラン・エリスン『世界の中心で愛を叫んだけもの』

次の読書会の『果しなき流れの果に』を読んでいる間は次々に話したい事が沸いてきたのに読み終わってみるとすっかりおぼろげになっている。 なるほど、これがうまく読めていない原因か。慣れるまでメモしながら読む事にしよう。 ただおぼろげにならなかった…

木多康昭のトークライブ「全裸」

幕張の木田康昭先生が6月22日、早稲田大学にてトークライブを行なうそうです。 トークライブ「全裸」。この「全裸」というのはタイトルなのでしょうか、テーマなのでしょうか。意味不明です。 行きたいです。リンク:木田康昭トークライブ「全裸」 (久)

参考資料

前作『溝鼠』 ネズミを捕食するオオムカデ映像 http://www.youtube.com/watch?v=8CL2hetqpfg&eurl=

新堂冬樹『毒蟲VS溝鼠』

毒蟲vs.溝鼠作者: 新堂冬樹出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2006/04/18メディア: 単行本 クリック: 16回この商品を含むブログ (17件) を見る 前作『溝鼠』で圧倒的な最低さを見せつけ読者を引かせまくった溝鼠こと鷹場洋一。今作では鷹場の命を狙うライバ…

カレル・チャペック

山椒魚戦争 (岩波文庫)作者: カレルチャペック,Karel Capek,栗栖継出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2003/06/13メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 34回この商品を含むブログ (51件) を見る山椒魚に関する論文、新聞記事、講演会の記録などを随所にちりばめ…

WSB読書会 小松左京『果しなき流れの果に』

先日の『禅銃』読書会で出たそれぞれのWSBに対する見解はどれも興味深く、それだけをみたらそれなりに意味があった読書会になったのではないだろうかと思えた。特に司会者の見解は日本と海外のWSBの違いという見方を出したので、それを検証するためにもこれ…

バリントン・J・ベイリー『禅銃』読書会顛末

本日18時、白山校舎4号館2階会議室においてバリントン・J・ベイリー『禅銃』による読書会が行なわれた。 企画した司会氏、何故か言葉数が少ない。顔には出さないが、どうやら怒っているようだ。期待より参加者が少なかったせいだろうと思う。 読書会が始ま…

シオドア・スタージョン

『20世紀SF①1940年代 星ねずみ』に入っている、スタージョンの「昨日は月曜日だった」を読んだ。 この短編はかなり好き。 現実に生きている人々は、自分の意志で考え、行動していると思っているけど、実は役者のように与えられた役割を演じてるだけ…

絶対防衛圏確立

今日は忘れない内に更新しておこう。今日は特殊演習のない日だしそのぐらいの気力は残っている。先程いつも使っている印刷所に連絡して大まかな仕様で予約を取っておきました。その際に8/10に完成品が誰かの家に届く場合の締切を聞いておいたけれど7/7だって…

内田百輭『冥土』

メイドを読んだよ。冥土。 作者の見た夢の話を小説に起こした作品。合わなかった… のかな? おもしろくないんですよね。オチも脈絡も無い短篇郡に 「ハッキリしろよ」 と言いたくなる私は鑑賞眼や感受性の足りない読者なのかしら?読者の内にある何かと作品…

オラフ・ステープルドン

シリウス (ハヤカワ文庫 SF 191)作者: オラフ・ステープルドン,中村能三出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1976/04メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 10回この商品を含むブログ (14件) を見る 生理学者によって作り出された、人間に匹敵する知能を持ち、言…

ちょいとやばめの原稿締め切り

一応締め切りを合宿までにしていた早川年鑑の原稿、出せる人はメールやBOXのPCに入れるなど各自の方法で提出してください。出せない人は出来るだけ早く出してください。進行が遅れているためそろそろ本格的にやらないとやばいです。 それとそういえば名鑑の…

ニュースを見ていたら…

帰宅し夕刊を開くと一面に「村上ファンドにインサイダー疑惑」とあるじゃないか。 驚いた。すぐにテレビをつけると、やはり村上ファンドのニュース。どうやらニッポン放送株取引の件でインサイダー疑惑を受けているようで、ファンドが所有する他の株も軒並み…

9条どうでしょう

9条どうでしょう作者: 内田樹,平川克美,小田嶋隆,町山智浩出版社/メーカー: 毎日新聞社発売日: 2006/03/01メディア: 単行本購入: 22人 クリック: 1,315回この商品を含むブログ (93件) を見る ゼミ用に読んでみた。 小田嶋隆っていう人の文章がうんこだった。