銀河遊撃隊

100日100冊企画の早見表を作りました。新入生、現役生、ブログ読者の皆さんの参考になれば嬉しいです。まぁいちいち記事見て読んだ本を数えるのがめんどくさいから作っただけだけど
http://d.hatena.ne.jp/ToyoSF/20080000
(広)

銀河遊撃隊 (ハヤカワ文庫 SF)

銀河遊撃隊 (ハヤカワ文庫 SF)

表紙の絵がいい具合に新しくなっているので、読んでみたのですが、
なんといっても、表紙にでかでかと描かれているマクロスFシェリルさんみたいな絵の女性、
「サリー・グットフェロー」が素晴らしすぎますね。もう、ハリィ・ハリスン先生ったら天才!
チェダーチーズ(チェダイト)から瞬間移動装置が作れてしまうのも面白いけれど、
それを聞き出すために色仕掛けを使うサリーさんがもう! もう!! もう!!! 全体的にエロイぞ!!!
酔っ払った彼女も素敵!! そのまま寝ちゃう彼女も素敵!! 「グヒョッ」とげっぷを洩らすサリーさん素敵!!
だがしかし、そのヒロイン、途中で氷付けになったまま運ばれたり、かなり扱いが酷い。まぁ、ギャグだから仕方ないのだろうが。
とにかく、ここまでわくわくどきどきと楽しまされたSFは初めてかもしれないですね。
そんなに多く読んでいるわけではないですけれど。堅苦しいスペースオペラではなかったのですごぶる楽しめました。
ちなみに作中でのお気に入りの言葉はスパイのジョンが口にした「アップルパイのようにアメリカ的だというのに!」で決定ですね。
楽しい楽しいギャグスペースオペラ……という評価でいいですかね?

【読書会感想追加】

この作品で読書会がありました。
全○連のチラシが届いたことと、(松)先輩の論文のことがあって、
かなり超展開の読書会になりました。
――いや、実際はSFに関する知識があまりなかったせいで、「銀河遊撃隊」のパロディー元に関する話が全然できなかったことが問題なのですが、
今回の反省を生かして、いっそうSFを読み込んで、パロディーがあってもついて行けるように頑張りたいなと思いました。
あと、ブロンドの髪のヒロインは必然的に「全銀河の厄介者」であるという常識がなかったのも、うーん。反省です。もっと常識的な知識をつけなければ。


(大)

天の光はすべて星

なんとなくタイトルが好きで読み始めた作品ですが、
「うーん。これ地味な作品だなー。文体は好きなんだけどなー」と、序盤はかなり評価低めでしたが、
結構年をとってるマックスさんの熱意が、最初から最後までジーンとさせられます。
始めは地味だと思っていた展開も、静かで、もの悲しげな雰囲気をかもし出していて良いし、
ここまで狂信的に宇宙のことを考えられるのってすごいなと、
それに比べて、若い俺はなんて自堕落な毎日を送ってるんだろうと、少し、別の意味でも悲しくなりました。
星屑と呼ばれている彼らの宇宙への思いがキラキラと輝き光る、素敵な作品でした。
関係ない話ですが、木星探査を公約にするロマンチックな政治家なんて、ほんと、いるんですかね?
(大)

鋼鉄都市

100日100冊企画のルールをちょいと変更しました。直接言ってもいいですが早めになるべくブログで告知しときます。その方が見てる人にもわかりやすいしね。
部室にあるリストで脇に※がついているものは2人とも読んで2人とも感想を書くべき本です。これをやると一人が二日に一冊ずつブログに書くペースでも現行ルールでは絶対に100日で100冊にはならない事に気がついたので(同じ本の感想の書く日が出てくるため)ルールをちょっと甘くします。一日に書ける本の感想の数は2作品までならOKです。3作品以上は2作品の感想とみなします。これでまだ2人が頑張れば100日で100冊の感想が書けるので上級生に君らが選んだ100冊を読ませたりとかできるかもしれません。
今のまんまのルールだと100日100冊は達成不可能です。そうやって100日100冊という企画が達成出来ないとわかりながらやるよりも、達成できそうと思いながらやった方がモチベーションあがるだろうと思ってとりあえずちょっとルールを甘くしました。
結局ノルマが増えてるのでかえってつらくなっているとか言われそうですがむずかしいことを言われてもわからないので2人とも頑張ってください。
(広)

鋼鉄都市 (ハヤカワ文庫 SF 336)

鋼鉄都市 (ハヤカワ文庫 SF 336)

 物語は、警視総監エンダービイが会うはずだった宇宙人が殺されてしまう。主人公である私服警官ベイリがロボットのダニールとともにこの事件を捜査することから始まります。世界観ついて書くと人々は、ロボットの普及により職を奪われそれによる暴動も過去に起きておりしかも階級社会というあまりにも住みづらい状態である。主人公の相棒であるダニールは、人間そっくりに作られたロボットでありロボット工学者にあった際にもすぐに正体がばれなかったことからかなり精巧に作られていたのだなぁと感じさせられる。エンダービイのかけているメガネについてもこんな古いもの扱いされていてメガネを愛用している自分にとって少し悲しい気分になった。
 この作品では、同著者の作品『われはロボット』の作中にでてくるロボット工学三原則についても触れられていてロボットというものはこのようなものでなければならないと著者アシモフの意思が伝わってくる。当初大のロボット嫌いであったベイリが、ロボットであるダニールとともに殺人事件を捜査するうちに好意的な感情が芽生えてくる経緯が読んでいて楽しい。文体もとても読みやすくとっつきやすいものでした。
(竹)
 

幼年期の終わり

幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341))

幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341))

 ファーストコンタクト物として読んでいたが、ここまで読む気にさせられるSFは初めてでした。
一見人間たちに対して良いと思われる行いをする上帝(オーバーロード)だが、なぜそのような事をしていたかラストを読めば驚くでしょう。
(竹)

ストーカー

ストーカー (ハヤカワ文庫 SF 504)

ストーカー (ハヤカワ文庫 SF 504)

感想・・・全体的に霞がかかった感じの文体でしたが、登場人物は印象深く書かれており記憶によく残りました。あとゾーンから物を拾ってくるというのは、RPGでいうダンジョン探索みたいなようでありこのようなSFもいいものだなぁと思いました。・・・・・・すみません駄文です。面白いことが思いつきませんでした・・・・。



お薦めの本です。
(竹)

血まみれ学園とショートケーキ・プリンセス

血まみれ学園とショートケーキ・プリンセス (電撃文庫)

せっかくだから、俺はこの本を選ぶぜ!!
どーん。見事に地雷でした。血まみれ学園とショートケーキ・プリンセス。
電撃文庫らしからぬカオスでサイケデリックな展開に、吐き気と、胃の胃のもたれが……。
特に、○ッキー○ウスが出てきたあたりなどは著作権やら何やらで冷や汗ダラダラ。
プリンセスであり、この本の作者である真行寺さんが、鯨の飛行船で、
眼下に見下ろす愚民どもの心の中をのぞくシーンとかは特に好きです。人間ってキタネェ!!
全体的にルイスキャロルの不思議な国のアリスみたいに、
プリンセス・真行寺が不思議の国を「何でこんなことになっちゃうのよ?」と彷徨う話ですね。
今から、口直しに啓示空間読もうと思います。

(大)

華氏451度

感想・・・本を所持することができず情報はテレビかラジオという架空の社会がこの作品の舞台です。本を持つことが許されないなんて本好きにとっては発狂ものでしょう。主人公の焚書官(ファイアマン)ガイは、今まで立派に本を燃やす仕事をこなしていたが不思議な雰囲気を放つクラリスという女性に出会い話していくうちに自分の行いに疑問を持つようになるが、景色や草木などを純粋に観察しているクラリスの話を聞いていて気が変わらないわけがありません自分もこんな子が宗教勧誘してきたら2〜3時間ぐらい話聞いてしまうなぁというぐらいのレベルですね。この作品は、情報統制・言論弾圧がキーワードになっている感じですが、実際こんな社会になってしまったらこうなるんですかね・・・・自分は嫌です。
幻想的な文体で内容も心惹かれるもので楽しく読むことができました。